(1)体質を強くする |
気功は、人体の陰陽のバランスを調節し、気血をなめらかにし、病気を治し、痛みを緩和し、人体の機能を高めることができる。これは現代医学の実験でも証明されている。 |
@神経にたいする作用 気功を練習することで、神経系の機能にたいする改善と、調整ができる。前述のように練功によって、α波が脳全体に広がり、脳の機能の秩序性が高められる。同時に脳幹も調整される。これによって感覚能力、運動能力、思考能力が強化される。現代成人病の原因であるストレスの解消、疲労回復にも効果がある。 |
A循環器形にたいする作用 気功練習は、心臓の機能を高め、血液の循環系と微循環系を改善することができる。 |
B呼吸器系にたいする作用 気功練習をする時に、酸素の消耗量が減少し、二酸化炭素の排出も低下し、呼吸回数が減る、これらによって肺の機能を強くする。 |
C消化器系にたいする作用 気功練習は、唾液の分泌を増加させ、胃腸の消化液の量を増し、腸の蠕動運動を活発にする。そのために、消化機能が強化される。 |
D内分泌系にたいする作用 気功練習は、脳下垂体と全身の内分泌系の調整に有効である。気功で糖尿病、甲状腺疾患などが治癒した例がある。 |
以上の実験は、気功が人体の多方面にわたって、良い作用があることを証明したものである。事実、智能気功を例に取れば、練功する人のほとんどは、病気を癒し、健康も増進する効果を得ることができた。また体形を美しくすることも可能である。肥満の解消については、通常通りで食事制限を設けない前提で実験したところ、ある人は3カ月練功し続けることによって、体重を22.5kg減少することができた。またある人は、一日で3Kgも大樹が軽減した。身長を伸ばすことも可能である。ある人は34才から37才までの間に身長が4cmも伸びた。それだけではない。美容効果も期待でき、たとえばシミ・皺が消えたとか、脱毛した頭部に新たに毛髪が再生してきた例もある。 |
(2)健康かつ長寿を可能にする |
気功によって、健康体で長生きをすることは、練功を実践するたくさんの人々によって、証明されている。本場である中国でも、日本でも、60才、70才の指導員がたくさんいる。練功を知る前には、元気がなく病気と闘っていた人も多くいる。しかし練功を知って実践したあとは、生命力が甦り、教室で練功指導をしたり、具合の悪い人に気を入れたりしながら、忙しくも楽しい日々を過ごしている。 科学実験でも、気功が体内ホルモンの分泌を調節できる、あるいは老化のスピードを遅らせることができると証明されている。 |
(3)病気治療と予防 |
これは現在、気功が最も効力を発揮している点である。一般の病気だけではなく、難病や重病、そして危篤状態ですら、練功によって回復した人は、たくさんいる。 中国智能気功本部が設置されている秦皇島センターでは、10年間の30数万人の生徒数のうち、七割以上が病気を持っていた。その種類も200以上。その中には各種の癌、肝腹水、半身不随、聾唖(先天性と薬物中毒による)、糖尿病、心臓病、高血圧、骨折、喘息、白内障、耳鳴り等の難病患者がいた。一般の病人はいうまでもなく、このような困難な病気を持つ病人のほとんどは、練功によって一定の効果を収めた。 なぜ気功で病気が癒えるのか。中国医学と気功の観点からすれば、人体に病気があるということは、その部分の気血が不足しているか、流れが滞っているからで、いわゆる“不通即通、通即不通(通じなければ痛くなる、通じれば痛くない)”という状態である。気功を練習することで、気血を充実させる一方、気血の流れも増進させる。これで“正気存内、邪不可干(正しい気が体内に充分に存在すれば、邪気は侵入できず)”の目的を達することができる。気功の癒しの原理は、中医学の鍼灸や按摩などの原理と同じである。違う点は、鍼灸が鍼や灸、按摩が手で体の経路とツボを刺激して、人体の正気を活性化させ、通じないところを通じるようにし、正常に回復させるものである。一方気功では、功法の練習を通じて人体の正気を充実させることで、健康の目的を達する。 |
(4)知恵、潜在能力を開発する |
気功は、人の体質を良くするだけでなく、人の潜在的な能力や知恵を引き出すこともできる。気功を練習する前に“入静(静かな状態に入る)”の要求がある。“入静”の状態は、一般の睡眠の状態や目覚めた状態とは異なる、第三の状態である。それは非常にリラックスした状態で、脳の疲労を解消するだけでなく、脳の活動の秩序性を高めることもできる。医学者の研究によれば、人の脳には約140億の脳細胞がある。しかしながら、一般の人はその数パーセントしか活用していない。大量の脳細胞は、互いに回路が通じていないために、有効に活動していない。しかし、脳の秩序性を高めることによって、もともと通じていない部分が通じるようになれば、脳の潜在能力は開発される。実際に中国のある小学生と高校生に気功を行わせたところ、成績上で明確な変化が現れた。筆者も、中国の無錫市において、依頼されて高校生のクラスで気功の効果を実験したことがある。このクラスは、受験勉強の最中にあり、眼精疲労で近視になりかけている生徒が多くいた。クラスの成績の平均は学年最低であった。改善を依頼されたのは、主に眼精疲労の解消で、可能ならば集中力の増加と、成績向上もということであった。そこでその高校に一週間通い、1回に20分の外気調整を行った。その結果、眼精疲労の回復はもとより、受験におけるテストの平均点は、学年 1位であった。 人は誰でも脳の中に、通常の知恵や能力が備わっているだけでなく、それ以外の能力も潜んでいる。いわゆる超能力と称される能力である。気功の練習により、このような能力を引き出せることも可能である。たとえば、外気発射の能力である。智能気功では、功法の特徴により、練習する人のほとんど全員が、外気を発射する能力を身につけることが短期間のうちに可能である。日本の指導員たちの中にも、外気を発射して病気を調整したり、ポリープ等を消滅させた経験を持つ人が何人かいる。また、生徒の半数以上が気を見ることができる。人の病気を察知できる指導員も、数多くいる。 |
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